前半部分では、現在までのパソコンの普及から、インターネットの発展の歴史を、シリコンバレーで生活する著者の実感を交えながら、やさしく説明・分析する。自分自身の経験を重ねてみると、歴史の生き証人になった気分も味わえるかもしれない。
ネット問題の原因である二つのスタンス、「こちら」側視点と「あちら」側を対立したままで社会が発展するのか、それとも妥協点を見つけ出して双方が融合した社会と生活様式を作り出すかを決定するのは、現在一線で働くプログラマーではなく、彼らの教え子になる更に若い世代からだろうと、著者は予言している。